★囚人の(赤玉青玉の)ジレンマid:mind:20050826から、赤玉青玉つながり

――A,Bはカトリック修道院を卒業後?、MBAを目指して経営学院に入学したのだろうか?  ――ネオコンみたいだな、ha?!
id:mind:20050905から、足ることを知る、のつながり
――さて、いよいよ本論ですw これは本当に非道い問題。。。
――『狩人のジレンマ』id:mind:20040523よりは直感的に解り易い物語になってますね(自賛^ ^
 ――内容は低俗だけど…イジワル先生はいつでもどこにでも居るもんだからか?
――囚人のジレンマの御本題と比べてもイイ感じ。↓基礎知識
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%9A%E4%BA%BA%E3%81%AE%E3%82%B8%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%83%9E
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8A%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%A5%E5%9D%87%E8%A1%A1
――こんな難しい数字を数えてるよりは、「私の心を読んでる相手方」に感情移入して心を読んでた方が楽しいです、Hi!
◆隠された実践試験版

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        『囚人の(赤玉青玉の)ジレンマ』
 C教授の経済観察論理学classで共に学んだ、A,Bという2人のintern研修生が、円卓会議室に"缶詰め"にされている。
そこへC教授がやって来て2人の面前で告知するに曰く:
 「君たちは、2年間も頑張っていろいろ私に仕え日夜研究に励んできてくれた。
  そこで今日は"先生からのご褒美"を進呈しようw」
 「ほ〜ら先生は、赤玉も青玉もたくさん持ってるだろーぉw?《ジャラジャララ♪》」
 「単純モデル化のために、誰でも青玉1コを得たときは、誰かが赤玉2コ得たときと相等の、経済的利得を得るとする」
 「君たち各自は、欲しい方の玉1コの色を論証し、結論できたら、私の研究室に1人づつ来て答えを述べなさい。そこで、

  • 「青玉」と答えた者には、青玉1コを進呈しよう。    ――『赤い斧、青い斧』みたい。いやその反対か(爆
  • 「赤玉」と答えた者には、赤玉1コを進呈しよう。――(来年度の学費の足しにしてくれタマへw)
    • そしてもし君たち両者の答えが「赤玉」と「青玉」とに食い違った場合には、これらに重ね加えて、「青玉」と答えた者に将に手渡されようとしてる、青玉を、寸前で取戻し、「赤玉」と答えた者に配給する。

  」
 「ただし君たちは2人とも、(0)"経済的利己主義"の立場を実践しつつ、
    ――経済的利己主義 他人の経済的利得の多寡には無差別に、自己の経済的利得の、最大化を図ること
  ①内外の状況をよく観察しDATAを集め、②その結論を論理的に導くこと」
C:「なお①について付言するが、君たち2人は、
    情報機器その他を用いて情報通信その他をしてもしなくても良い。  ――話合い?
    いかなる約束をしてもしなくても良い。              ――拘束力の無い契約? 自然債務?
   ただし、経済的利己主義に合致するような一方的無理由解除(ウラギリともいう)は常に許可される。 」

C:「……ここからは問題文としては酷い蛇足だが《作者の声》……
  各自の修了証は青玉と引換えに交付させるよう事務方に指示してある。
  よって心して"修了試験に取組む"ように。さあ!! 君らが本当に欲しいのは、いったいどっちの玉なんだろねぇ〜??」
A,B:「ぎゃふん!!(…この、エロ親爺ぃ〜!!)」

     …………
     …………
     …………

――――A,Bについてはともかく? アナタは修了できるタイプの人ですか?
<読者への質問1
 (教授の期待に反して?) Bは(Aも)(個別に)、「私が欲しいのは青玉です」との結論を論証して答えられた。――MIND均衡?
どうやってだろう?


<読者への質問2
 C教授は、(これまでのところ)
   B(or A)の論証過程は、経済的利己主義の条件を充足していない、という反証に失敗した。――とりあえず最大に近くみえる。
   B(or A)の論証過程に、論理矛盾を見つけることが出来なかった。
アナタが怪しいと思うのはどこら辺だろう?

                                                                                                                                                                • -

    (註)
――この設定では、数値でなく2種の宝玉という小道具を使ったところに、vividなimage効果と、計数や言語表現の馴染み易さを狙っている。

  • 『青玉を以て     足ること知る者は、      その青玉すら失う』――協調均衡の崩壊、幻想崩壊
  • 『赤玉をも欲する者即ち足ること知らざる者は、やがて貴高き青玉をば失う』――裏切均衡の成立
  • 『赤玉を以て足ること知る者は、   ついに貴高き青玉を得ること能わず』――裏切均衡の継続、常識化常態化

* 利己主義の仮定 ――囚人のジレンマ型の問題である所以 ――利他主義が限界を超えると囚人のジレンマ以外の型の問題になってしまう。
――経済的利己主義 他人の経済的利得の多寡には無差別に、自己の経済的利得の、最大化を図ること
  ――他人の利得に「無差別」は「無関心」とは異なる。経済的利己主義の実践に必要な可能性がある限り、十分調査すべき。
――面倒なので絶対効用基準。Aの効用とBの効用は比較可能であり、しかも絶対値の比較も可能としておきます。
* 観察的の仮定

    • その場の外部事実、例えばここに利得表の基礎事実ないし教授の言葉があれば、遅かれ早かれ相手は利得表を観取する。
    • 内部的事実も、内省・内観などという自己観察により知りうる。;「私は今、「「青玉」を選んだ方がトクだ」って、証明できた!」
  • 情報交換可能性の仮定 知っていることは、相手方に開示して、情報を共有できる(ウソを言うかもだが

  (あるいは、過去に必要十分な情報交換共有をしていた間柄としてもよい。;口裏合わせ
* 合理的の仮定 諸前提と、内外の状況観察という入力から、形式的に推論して、矛盾に陥らず、かつKUどちらかの結論が出る?。
  ――「矛盾に陥らず」←本人が前提にすると破綻することもあるが、教授が知ってても破綻しない。
  ――従来の定義は曖昧模糊。

《作者の声 Designer's Note》
 A,Bは、物語中の『実験の世界』の中で、娯楽ゲームの勝負を展開するのではなく、
   ――そうすると、心理的効用値が経済的利得値とズレてしまう ;ジャンケンは乱数使わずに楽しみたい、とか
   ――私だって、ジャンケンに宝石の得喪が懸かってれば、乱数を使うと思う。1円しか懸かってなけりゃ心を読みますw

  • 各自(あるいは読者)が物語中の『現実の世界』での切実な選択問題として感情移入し易いように、  ――"刑期"なら切実ではある。
  • また、「正解」を示唆しつつ動機を高めさせて、困難な論証に立ち向かわせるように、こうなってます。

   ――某教室のように、皆が"赤玉で足る"ことを「知って」しまうと、非道いので。 ――自由競争自己責任「弱肉強食」って動物扱いかよ
 それゆえ、教授の言う「経済的利己主義の実践」の論証は、卒業・修了証などの利得は無視した説明を要す。
――卒業・修了証などの経済的利得を青玉のに可算して考えたとしても、囚人のジレンマ型の問題であることに変わりはないけど。
 まあ、実際の『現実の世界』においては、修了証などただの紙切れに過ぎず、「立派な論証ができること即ち経済論理学の実践能力があることこそが重要である」と世間一般に認知されているとするならば、蛇足な設定でも心理的効用値が経済的利得値と等しくなるのて良いでしょう……。  ――ホントか?