GWの試練に対する抵抗

PHS洗濯機で洗われる
VHSデッキ壊れる
強風でアンテナ線切れる
――酷いGWだったもんだ。


PHSをポケットに入れたまま脱ぎ捨ててほっぽっといたり
自分の以外の服のポケットは見ないで突っ込んだり、
という人々もそれなりに自分勝手なもんだが、
最近の洗濯機は節水機能で水没時間は短くなってきていることや、
端末も少々生活防水になっているようで、
開けて乾かして注油して復活。
どうせならグリスで防水しときゃ良かったか
――割らないように開けるのが一番たいへんだったかな。


〜VTR故障の修理にこだわってみたい人へ〜
http://www.repairfaq.org/sam/vcrfaq.htm
VHSは今話題のm財閥系電機の98年製もの ――BS86ね。
あるとき突然、テープを喰わなくなった、
しまいにはテープを喰ったまま、吐出そうに吐き出せず止っちゃった。
カバーを外すと、白いものがデッキ部の右隣に落ちている。
化粧パネルを外してマグライトで照らすと、バネのようなものも見つかった。
逆さにして振ってももう何も出てこないので、通電してもショートはなさそうだ。


テープ ローダーの蟹さんバサミのアームの右側のほうのが
パックリ割れてた
バネが内蔵されているので、か細い部分に疲労が溜まって、
クラックが進行した模様。
 ソニータイマーはヤなので、
「メカの故障が少ない」と調べて選んだのだが、
この強度不足は 整備不良 じゃなくて 設計ミス かと。
 メーカに部品を注文するのが正道だが、
速く治る方に賭けて、人の手を患わせない方法にこだわってみる。
 蟹バサミの材質は強化?プラスチックのようだが、
接着剤では持ちそうにない。スペース的にもキツキツなので、
はみ出しは最小限でないと動かない。


 蟹バサミはデッキを外さないと復旧できないが、わりと簡単に外れた。
 蟹バサミを外すときに、正式な外し方を知らないので
「なんとなく」外さなくていい黒歯車を外してしまったのが大きな苦労の始まり、
――やはり、☆最初に歯車にかみ合わせの目印をつけておく んだった、
と悔やんでも後の祭り。コネクタについてはいつも注意してるんだけどね
 この代償は、メカの仕組みを理解することとして支払わされる。
さらに、メカの仕組みを理解する実験の途中で故障個所が増えていくというのもいつものパターンだ。
――人間の創ったモノは他の人間に理解可能なはずだ、というのも正しいが、
援助で送った機械が壊れて修理できずにほったらかせられるというのも当然だよなー
 ロードを手動で再現するようにベルトを回してみるが、つっかかる。
なんでか判らないので割と強めに力をかけてみる。
 すると、ガチガチ、という音でエネルギーが解放される。
――このときに、歯車のかみ合わせが狂っていた。
イヤな感じで調べてみると、細かなプラスチックが出てくるし、歯車が若干すり減ったことが観察される。
幸い、動作に影響はなさそうだ。きっと。
――計3度ほどガチガチやってしまう。
 ひっくり返して見てみると、何かの物理センサーを発見。
ひっかかってるときに、これを押すと歯車が回り次の段階に進めた。
 そして、蟹バサミを治して――後述
取付け、外した黒歯車を付ける段階で、これってやっぱ特定の 向き があるんだと自覚。;
とりあえず、それらしき向きに取付け、なんとなく動くのでなんとなく組上げて通電するが、
早送り巻き戻しできるが、再生できない機械に変身だ。
おまけに、再生のときに、テープを駆動ゴムローラが縦に踏みつぶす。;
これでは再生内容がヘンになってしまうので、キャンペーン附録のテープを探してきた。
 本来の動作を思い出さなければならないのだが、そんなの細部までは覚えていないもの。
やはり歯車の角度が間違ってるんだよね、ということで、再度摘出。
 まず、3系統!の歯車を、アンロード側いっぱいに回して、要の黒歯車を取付け。
再度、組立て、通電してみると、今度は、テープを浅く途中まで喰って、吐出してしまう。
何度やっても同じ。調べてみると、例の物理センサーは、テープを感知してロードの進行を許可する
ものだと判明。テープを食い終わる前に、したがってセンサーがテープを感知する前に、
テープ ロード失敗と誤認識しているようだ。ということで再摘出。
 ベルトを回したり戻したりして、
......いろいろいろいろやっているうちに、
黒歯車にある小さな△印3つ、かみ合う3つの歯車にも1つづつの△印が合致するところが、
組立て工員向けのガイドである、と解釈してやってみる。
 ところが、事態はそんなに変わらない。自信を失いつつ、
......いろいろいろいろやってみて、さっきのガチガチ音は、歯車がズレる音だったのね、
とイヤな気分に。
そこで調べると、
3系統のうちゴムローラ駆動系の歯車がさっきの物理センサを受けて止るように、穴が空いていることを見つける。
いろいろやってみて、ここがズレているのだと推測。
しょうがないので、この歯車も外してみる。
その先の歯車殿とのかみ合わせが問題だが、△印などはないので判らない、
実験繰返して決めるしかないようだ; ;
とりあえず、アンロード側いっぱいにして、ハメてみる。
ベルトを動かして試してみると、最終的にはローラの動作も上手く行くような感じ。
――やっぱりヘンなのだが、正解を知らないのでよく判らなかった。
――組付け前にテープで実験すると、テープをヘッドにセットまで進めてしまうとアンロード時に巻き取ってくれないので
テープを痛めてしまう。
そこで取りあえず組付け。
今度は、再生出来ない機械になっている。ローラがテープの所まで降りていかない。巻き戻し早送りは出来る。
......疲れたので放置。2,3日間経過。予約録画するはずだったのが溜まっちゃったよ。
とりあえずPHSは乾いたので組立て、動く。ぉぉ。半分以上予想通り。


再度チャレンジ、
いろいろやってみて、
★歯車の小さな穴とシャシーの穴が重なる点も目印になると判明。
物理センサ受け歯車に、第2の穴を判明。プラスチックカバーの穴と重なる位置が初期取付け位置と推測。
やってみるが、あまり変わらない。
<その奥の歯車の位置が問題。
シャシーに穴があるが、それと重ねると進めすぎのよう。
真円の穴ではなく、3/4円ぐらいのくびれのところに合わせて再挑戦。
うむ、絶妙のタイミングでローラが降りていく、たしかこんな感じだったよな。
というわけで、組付け、おめでとう。


肝心の割れたハサミだが、
接着剤では強度不足だろう、エポキシ系でもこのプラスチックには着かなさそう。
→大胆にも、溶接。はんだごてで。
/びびってたので、強度不足。一日動かしていると、再び割れたよう。
テープをロードした後に固定するため、バネが内蔵されている、そのためかなりの長期的に耐える強度が必要。
→構造的に要らないところから、同質のプラスチックを掘り出してくる。
既に経年変化でヒビが入って切れている。そこでもう一方の端をニッパで切断。
2つに細く切って、半田線のようなものを調達。
割れ目をくっつけて、大胆に溶かす。前は15W〜80Wのコテを使っていたので控えめにしてたが、
今度は20Wの細型でぐさぐさと。穴は空くものの、完全に着いたはず。
そこで、強度を上げるため、先の"ハンダ"を穴に横に埋めて溶かして、整形。
ついでに、設計上細くなっていてこの先心配な部分も補強。


⇒今のところ2,3日間動いている、
どうも、テープの吐き出しが引っかかることがあるような気がするが。
グリスを増やして、大丈夫みたい。
......メカの内部構造がそれなりに判ったので、好しとする。
DVDの時代には何の役にも立たないでしょうが。


アンテナ線については、屋根上でなく、
引込線のコネクタが外れただけと判明、この可能性は判っていたのに、
実際にそこを観察せずに結論付けてしまったことを反省。
しかし、次世代デジタルTVに向けた配線計画を内定という成果あり。


ぁぁこれでやっとblogも更新する気になるな。
って、これまで「正当性」で詰まってたのよね。
――これは抵抗権の話なのか??
いろいろなところで抵抗の酷い大事件が起ってるがな。