★著作権の汚い闘争、フロー分析,ストック分析(停滞中

id:mind:20040511から、著作権制度つながり。――最近Winny関係でアレてますので
id:mind:20040509から、ホッブスの汚い戦争つながり。廃盤発掘権つながり。


「エンドユーザーの著作物使用から見える近代著作権法の問題点〜利用権中心主義の提言〜」
http://tatuya.niu.ne.jp/master/enduser.html


 というか、情報がどんな風に世界と人々の中を駆けめぐっているか、ということなんですけど。
著作権だけじゃなくて、情報法ないし、情報経済のまとめ、みたい。
□ フロー分析、だな。
{「表現の自由」をはじめとした人の精神的自由についての理解 の問題として顕われるんでしょうが。
 とりあえず、公権力との関係を除外して......歴史的沿革から外れますけど。
 法律の想定していなかった空白の部分については、普通の人々は意識してない間に、
ホッブス的な汚い戦争が続けられているわけです。
 矢折れ力尽きて、ともども戦意(エラン)の尽きるまで。
副作用として、現状と各勢力の考え方に対する共通認識ができて。
 その後、とりあえず有力となった社会勢力どうしがロック的な、話し合い、社会契約を交わすことによって、
新世界秩序が構築されるのですが、
 それまでに、この話し合いを有利に進めるために、如何に既得権益を広げておいておけるかという。
たとえば、必ずしもそうではない行為について、
    〜は、○○法で禁止されています、〜で罰せられることがあります
脅迫だよねこりゃ。しかも間違っていることが多い。


<●リアル世界から 取材する自由
取材対象の<つきまとわれない自由
との闘いだなぁ
――記者ってストーカーだったのかー。 ガシッ!!
ぃゃ、ちゃんと調査報道とかのジャーナリストもやっててくれればいいですぅ;......


※loop
●創作の自由
ある宗教の教えに逆らった珍奇なものを創っちゃならんとか?
――江戸時代とかそうだったみたいね。さらに古くは老君曰く「慧知出て大偽あり」らしいが。
――人口とか、学問レベルとか、機械技術(;からくり人形)とかの基礎条件を備えつつも、自発的に産業革命に点火できなかった理由だな。平和で良さそうなんだけどー。エントロピー最大の均衡経済、ってそんなもんなのかなぁ。それなりの平和♪って、つまんないのかなぁ? いや、天国みたいな平和よりは面白いだろう。
――民族主義的な人はそういう萌芽を見つけるだけでウルウルしてしまうのでしょうけど。
――お上に逆らう考えまかりならぬ、という点ではフセイン体制と同じ、かな?


現在での問題は、とりあえず、
<2次的著作物の創作の自由だな。
 だいたい、ゼロから新しいモノを創りだしてる人なんて、どれくらいいるんだ?
――宿題マル写しっていうのは、たまにやらせてもらいましたが。
――文人でも(いつもやってるのが?)たまにバレちゃってるみたいですが。
 法律上は、表現の「同一性」を失わせる程度に、
ハッスルして掻き混ぜてやってくれればそれでOK、ということみたいね
――同じ内容のことマネして言ってるのに、外部的表現が違えばそれでいいのかよ。


 ☆マネ(copy)は、多様性variation複雑性の源泉、
人間の知性はマネから始まった、と申し上げておきましょう。
マネなしに創作はあり得ない?
    下手の創作ものマネから始まる
――DNAの多様性もcopyの賜物だよね。


 引用という情報操作それ自体が面白さの源泉である面もあるよ
パロディとか。次のは極端。でも高尚なパラドックス
   「〜はその引用が先立つとウソになる。」はその引用が先立つとウソになる。


 やはり、良いもの(創作物)は、言論の自由市場というカオス(万人の万人に対する発言?)の中で生き残ったものと言うことなんでしょう。
その意味では、雑多なモノが巷の大衆に溢れていることが望ましく、
送り手がmajor数社に絞られて、受け手がそれを有り難がっている業界って、不効率だと思う。
――とくに、選別者が、業界人の一部に限られているところ
 ジャパニメーションが日本ドラマとかに比べて国際競争力を持っているのも、
まさに雑多な弱小出版社とかミニコミとかの生き残り競争で淘汰され進化し続けている漫画文化の多様性を転用しているからと言うことではないか?
――とくに、ふつうの読者が選別しているところ ――選挙みたいだな。
――対USでは鉄鋼輸出額を超えてるんだって。――ほぇ〜;


§公表権
表現の自由」は、ジェファーソンとかのころ?
●発表する自由と考えられていた
んでしょうね、やっぱ。


§複製権,出版権,送信可能化権
●<流通させる自由
前にも書いたが、
著作権法が、各著作物についてその著作権者に、独占企業たる地位を与える、という点もポイント
☆追加生産費(複写費用)がゼロに近い、というのもポイント
⇒値崩れを防ぐために、利益が出るのに生産量を絞る誘因が働く。――限りある石油とは違うよ
;アニメなどでは、先に手に入れたい人々が、比較的バカ高いカネを払って、
後になし崩し的に定価を切り下げていく、ということがされているが、
上記の追加生産費より相当高いところで中途半端に終わってしまって、絶版放置されている。


 ここらへん、構造的リストラ必要でしょうねー
――マスコミ(national media)とかレコード会社majar label、配給会社に握られているなー
<中古ソフトとか新古本の勝手市場とかの問題もあったなー ――ぇっ、闇市なんですかぃ?
でも、「インターネットはWWWブラウザ」という社会認識が崩れて、
    Internet Protocolが実は本質的にP2Pそのものであった、(httpは違うけど)
ということが一般人にも暴露されつつあるから......
P2Pが死ぬときはinternetも死ぬときなんだろうな......
ホントに死に絶えるのはどっちかな?
どうせなら早めに名誉ある転進を図った方が損害少ないですよ
おまけをメインに売出すとか。 ――名辞矛盾? でももう一般的だよね、食玩とか。


不慣れな人々は、やれ包丁だとか拳銃だとか、
<「中立的な道具」(すなわち自然科学技術)を用いた「幇助」は可罰的かという視点を重視して説明しているようだが、
こういう一般的な問題で一般的な規準を設定して絞るのは難しいだろう。
もっと重要で簡単なのは、
<「幇助の故意」は(★著作権制度の趣旨から)政策的に限定解釈されないのかが問題だ
 もともと幇助犯は政策的な処罰拡張規定であるのだから、
正犯の処罰根拠を規定する特別法たる著作権法の立法政策的な趣旨によって解釈を決するのが適当だろう。
 <著作権制度の趣旨は、下手の"考え" "探す"に似たりid:mind:20040511で考えた。
――○版権業界の保護なんですかぃ?
/→○創作者による創作と○受領者による生活利用を保護して、◎私経済社会において著作物の創作・利用を広く促進する、というのがその答えだが、
その手段としては、
    著作権者に金銭的利益を還元して創作のincentiveを与える、
と言うことに尽きるものでは、決してない。
 現にここに、"自分の宝物"を探すために、――『アルケミスト』ですか。
カネももらえないのに、こうやって誰の役にたつか予測できない文章を書いている人もいるわけですしw
 私経済社会に情報生産物がストックとして溜まってくると、
それを再利用して、普通の人でも立派な著作物を生産できるようになってくる。
 そのメリットが、"商業的著作権者へのincentive"に勝る瞬間ももうそこに観えている。――予言かよw
動物としての人間は、食う寝る育てるための生活物資を得ることが必要だとしても、
人は物質的利益のためだけに考え生きているわけではないのだから。
 そうすると当然、情報受領者と創作者候補者を兼ねた人の利益を重視して考えるべきことになる。

......(編集中)

 そうすると、
著作権の成立してない、
あるいはその正否が不明な情報fileを
正当な目的に
イデアを発表したり、そのアイデアを実現する道具をつくって実証したりした場合に、
だれかがそれを利用して犯罪を行う、という常人からは予測不能な事態について、創作者に責任を求めるべきではない。

 面識ない2人(以上の人々)のやったことにまで責任を持たねばならぬとは広すぎのような気が。。
 FLMASK訴訟では内通があったようだし。
 府警は違反filesが流通していることを知りつつver upを繰返したことをもって証拠とするようだが......
 どちらにせよ、この人デキる人だし、言いたいこと言って有名になった方が得になるので、interestingな裁判になりそうだね。
――やはり否認に「転じ」ましたね♪


§法律上の制度 なし かよ。やはり、多数より少数を規制(特権付与)する方が楽だったんだな
☆●受領する自由
「知る権利」ってやつの民間面ね。
――ここらへんまでは段々と理解されてきたようだなぁ
 昨日録画に失敗したアニメを、誰かに見せてもらうと、
    その誰かが著作権法違反の罪
っていうのは、素朴な感情として、情報受領権 保障の実効性からみて問題ありのような気がする......
――最初はVTRでさえ、TV業界からは敵視されていたのだ。――今でもそういう局があるようだけど。
 しかし、これをとりあえず自由に使わせてみたら、
− 金銭的利益を損なう複製 ;もし録画して観れなければ、ビデオソフトを買って(借りて)でも観たであろう場合。
+ 金銭的利益をもたらす複製 ;視聴時間シフト,レンタルビデオ屋への売却
で、合計すると後者の金銭的利益の方が多かったから、みんなhappyと。
 それに比べて、DATとかMDとか、最初から−の面ばかり考えて、コストを上乗せしたテクノロジーは、分が悪いな、なぜだろう。
普及率がいまいちというのは大きいね。世界のdefacto標準を確保できなかったということか。


――人間の認知機械としての構造から言うと、
観察する自由のほうが、発表する自由よりも根元的だと思うのだが、どうでしょう?
発表というのは、誰かの観察を妨げる障害の、意識的な除去unveilにすぎないと。
――そういう意味で、計算機の「入力、処理、出力」モデル、って古くなったのかもね。
出力を受取る観察主体も計算機まがいのものだとしたら。
――こんな大切な"情報の受領"に法律上の権利が全く認められていないとは、ナニゴトか!!と。ぃゃマジで。


 いや、「通信の秘密」ってやつがありましたよ。
でも、盗聴・覗き は合法化されましたからねー。イヤな時代だ。
そうすると、ノード情報の交換なども、web上ではなく暗号メーリングリストとかでやれば大丈夫、ってことですかい?
これならプロバイダも監視権限ない以上無責任。
――おっと!「幇助」しちまったよ......
――oops!「幇助の故意」も自白しちまったyo......


§複製権,同一性保持権
vs 例外的な私的複製,引用 ――「権利」じゃない、著作権の限界?,反射的利益?,恩恵?
<●利用、引用改竄する自由 ⇒※loopに戻る(円環構造)
これって大問題になってきてますよ
blog付ける程度でも、公開に設定してる限り、"全世界に対する「発表」"だもんなぁ。で、
    創作発表者 ≒ エンドユーザ
という、中世ルネッサンス期の人々から観るとおったまげたことになってるわけです。
 実は"円環構造"になってたんだ。つまり、
    創作者の創作の自由 ≒ エンドユーザの利用、引用改竄する自由
というわけなのね。――重なり合いが大きくなってきた。そうすると「エンドユーザ」という言葉も変な言葉。
httpとかハイパーリンクとかで、
既存の創作物を利用した2次的創作物を、簡単に低コストで発表できるようになってきたから?
 

 以前は、送り手のグループが狭く限られていて、
宮廷とか、文壇とか業界とかTV局とか狭い世界でパクリ合っていて、仲間内では見て見ぬ振りをしていた一方、
――だって、負い目があるから。――暗黙のクロスライセンス契約ってか?
その外部に対しては厳しい対処をしていた。
 それがこの10年くらいで、半ば無意識に、この狭い円環がほとんど凡ての人々にまで広がってしまう、という前兆が観察できる、ということみたいだ。


id:mind:20040511でものべたけど、
 著作権者が、「1次的」著作物についてこの権利を強調していくと、
自分の首を絞める(情報ソースを狭める)結果になっていく。
――ここらへんにウルサイ団体ほど、自分の脇が甘いようですけど、気のせいでしょうか......?
オレのモノはオレのモノ、のび太のモノはオレのモノ、というわけね。FF(F)さんありがとう^ ^
――私って、許諾せずして、『就職戦線異状なし』とかいう映画に(ヤローと)ツーショットで数秒?出演させられてしまったんですが、
許諾料の請求,あるいは公開差し止め請求はできたんでしょうか......――今でも売ってるのかよ。
羽田美智子サマ、鶴田真由さんと共演?できたんだから我慢するか。クレジットも入れてくれw
―― 肖像権も著作権に似ているな。「男は○○才になったら自分の顔に責任を持て」とか言われてるし。
――自分の外観に著作権はないが、⇒プライバシー侵害にならない限り好き勝手に商業利用されちゃう;
――自分で自分の写真を撮ると著作権が自分に発生する? そんでもって企業はそれを買取らなきゃ商業利用できない?
――なんかヘンですね。......写真を撮るのが上手い下手の問題ですか。ガシッ!!



§複製権,etc?
理論的には、支配下に収めた媒体上の、著作物の表現を、
自分の脳味噌の一時記憶にぶち込んでcopy「複製」することになるんですか?
暗記が得意な人にやらせれば、明らかに「複製」の条件を満たしていると思うが。
てことは、これも著作権者の干渉を受けるのかなぁ
すると、のび太の立ち読みも著作権法違反か。――ケータイ写真による情報窃盗は問題になってるようですね。
<●リアル世界(の生活)に生かす自由
――これも当たり前のようでいて忘れられている自由だなー
――消費の自由、ということなんだろうけど、
☆デジタルコンテンツ、って、"消費"してもなくならないw
―― 「形ある(有体)物いずれ壊れる」とか、「覆水盆に返らず」 ――「情報エントロピー」ですかぃ
が必ずしも真ではないということか。
いいだろー、減るもんじゃなし、という、エッチなことになるわけね。
いきおい、改竄とかのリサイクル利用(生産)の方が注目される、ってわけか。
――デジタルコンテンツ産業に消費者(エンドユーザ)は存在しないのね。


 以上が、(デジタルに限らないけど)コンテンツ情報の、フロー分析、かな?
☆低コストで場所的copyの,☆双方向性(無限円環構造)が重要だったわけね。で、次は、


□ ストック分析なわけ。
 ☆デジタルコンテンツ、って、"保存"しても劣化しないw ――時間的copyとも言う。
 ☆ストレージの巨大化が、ムーアの法則を上回るペースで進んできて、この先もそれほどブレーキはかからないだろう、
すると、生産されたコンテンツのうち、価値がありそうなものの大部分は、記憶媒体の中に沈んで保存されることになる。
 そして、その後、誰かさんの、必要に応じて、適宜copyして取出され利用されることになる。
こういう再利用と、
 前述のフロー生産的な「新」コンテンツの利用とが、競合することになる。
 現に本当にコンテンツ業界に危機が起っているとしたら、たとえば、computerゲーム業界でいうと、
 新発売のゲームより、DOSのゲームのほうが「面白い」という状況である。
新発売の大作は、あらゆる意味でハリウッド的だ。今多くの人が興味をそそられているという点以外に興味をそそられる部分がないほど。 ――"流行"ってそういうもんですか?
それに比べ、古いのは、なんせ数が多いし、時の淘汰をくぐり抜けたモノばかりだから、自分にあったモノを探す労さえ厭わなければ、十分に報われる。
――売上額減少の本質的な原因は、「新」コンテンツの「不正」コピーよりも
こちらにあると感じているよ。


 クリエイターは、もはや、昔のゲームの焼き直し以外に、面白いモノを造れなくなってくるのだ。
仮に、それを乗り越えてスゴイのができたとしても、
数年後には、自分たちの過去の遺産とシェア争いしなくてはならないのだから、
フローを重視する限り勝ち目がない。よって、目先の新しさと、宣伝でその場をやり過ごすという、悪循環に陥る。
 そんでもて、フローは諦めて、勢い、過去のドル箱作品を保護したいために、著作権の権利期間を延長〜
という自分勝手なことを実行することになる。


 その一方で、管理のコストの方が売上よりもかかるような"負け犬"作品は、
フロー新製品の競争力を維持するため、
――人々の空き時間リソースを占有させないため (人々を常にマリーアントワネットみたいにヒマを持て余させておくため)
権利者に飼い殺しのまま意図的に放置、黙殺される。
――アンテナの"負け犬保護NGO"を参照
――国会図書館とかで、放置wareの保護やってくれてるのかな。無理だろ。
 権利期間が切れさえすれば、無料で利用できる作品、
バッハとか
 聴くのに、子孫とかに金取られて、
 切り刻むのに、子孫とかの承諾ないとできない
んじゃ、音楽の新しい試みは成立たないよ。
――いや、もっと有名でないモノの方がバクリ易いんだけど......
――こういうのは社会経済的不効率、損失ってわけだ。
――日本なら小津安二郎作品、純粋さは保存されても、翻案活用とかは難しいわけね
日本映画の熱力学的死、象徴的だなぁ。
――黒沢の『七人の侍』をNHK『武蔵』が見事にパクってたけど、結局おとがめなしか。ニヤニヤしちゃったけどね。


 とすると、少なくとも、一国全体の生産性を上げて国際競争力を上げようとするなら、
こういった、死蔵コンテンツの発掘再利用を妨げないような制度が必要になる
時期が、遅かれ早かれやってくる。
――負け犬な放置コンテンツの保護・利用促進を図るNPOが成立するとしたら、どんな経過を経るのでしょうかねぇ?
http://kiri.jblog.org/archives/000707.html


 自分勝手なら、国外に対しては、権利期間をいくら伸しても良いけどね。
――コンテンツ輸出超過国にとっては、海賊版の禁止は利益になる、逆も真なり。 
→日本はUSとEU海賊版(含む知財一般etc)だけ放任して、アジアに対してはJP産の著作権順守を押しつければよい。
→被害者ヅラしつつCDをブルドーザで踏み潰す映像を流すような自分勝手な国は、本気で取り締まる気はないということだな。不可能だよ。
――アレ、自由貿易の話?




 もうそろそろ、
   ×悪法(律)も法(律)なり …>我が国は法治国家だから従え
    悪い法律は法ではない ⇒だから抵抗してもいいんだゾ (ガシッ!)
と人々が自信を持って言い始める時期が迫ってますよ。
それまでに少しづつ変えていかないとね......。
 ぇ。それでも輸入権というのを著作権に付加しますか。――逆向きだろ


ほとんど書き散らし、
おつかれ〜^ ^