★(自分勝手な)暴力団 + 「人権保障」 + 権力分立 = 近代主権国家?

{国家政府と、その勢力範囲下の人々("領民"とも言う)との関係
をカードゲーム作成reserchのために、
一般論として以下で論じてます; ――「危ない思想」ではないと思ってるんですが(爆


 ノイマン博士のジレンマ?id:mind:20040516を書いていたら、沸々とわき上がってきました。
――理想論ではなくかなり現実的に考えてます。
id:mind:20040413から、人々の力のジャンケン均衡つながり
id:mind:20040419から、人々の正義のジャンケン均衡つながり


 暴力団は、 ――絶対君主主権国家とも言う
    その勢力範囲にある人々    ――国境の内側とか、○○国籍の人々とかね。
を、(有形無形の)暴力で支配し服従させます。
――これへの抵抗が有形無形の内戦です。
や資源を、他の暴力団との間で奪い合います。
――これが有形無形の「国」際戦争です。
や資源に対して、恒常的にちょっかい出して苛めたり世話を焼いたりして情報を収集しなけりゃいけません
――でないと、知らない間に、他の暴力団になびいてその勢力範囲下に組込まれてしまうかもしれないからです。


ただし、国民国家は、次の点で、ただの暴力団と異なり、 ――国民教育たる義務教育では教えられない内容だなーw
 強力で継続的な暴力装置です。おまけに、
 構成員にとっては強い正当性を有しています。――他国民にとってはどうか知らん。
――ある構成員から観て国家政府に正当性が認められる限り、その服従は ☆自発的な忠誠 と言う形をとる。
http://f31.aaacafe.ne.jp/~balmemo/tactics_leadership.htm
――近代国家政府とは、汚いホッブス戦を勝ち抜いて、このことを自覚した国家政府です。封建制とは違うんだな。
――⇒☆国家が 国民の多数 に媚びを売って擦り寄ってくる、ここがその強力さの秘訣なのです。
―― 国家は、人質とその家族には擦り寄ってこないが、拉致被害者とその家族には擦り寄ってきますねぇw
――と想ったら、やっぱり、モノ言う被害者は国民の多数に嫌われるようです......。20040517


 "自分勝手な暴力団"としての国家政府の目的は、
    ○自己(政府自身)の保身継続です。――軍隊に似てる。実際、昔はイコールだった。
ただし、構成員に対しては、
    「○構成員の"人間の安全保障"を中核とした人権保障」
として示されます。このペテンは、構成員に対し、
    「国家(≒政府)が構成員にとって唯一至高の正当性を持つ(≡支持すべき)団体である」
ことを説得して支持を受けるために提唱されます。
 これによって、

  • 対内的には、国家政府(治安警察など)が構成員に対し暴力を行使したとしても、人々の、その政府に対する反乱意欲は効果的に他にそらされます。

――ユダヤ人のせいにして国会を焼き討ちしてしまうとか?

  • 対外的には、国民軍は、防衛軍として高い士気を得られることになります。

――愛国心、とも言う。


 国家政府の内政上の権限は、
    ○"国民の多数"の利益の目的を達するために、△個人の権利(天賦人権?自然権?抵抗権?)を制限する手段をとること、
に存在します。
 それは、まず第1に、私戦を禁じる、と言う形で、発動されます。
これは、私戦を通じて、国家政府以外の内的団体が、国家政府を脅かすような勢力範囲を築きそうになったら、モグラ叩き潰すためです。
    「○国民個人の権利を保護するため」
に存在する、というのは、勢力範囲を確保するためのペテンです。――政治家は意図的に混同した言葉遣いをしている。
 ただし、その反射的利益として、⇒個人は国家以外のものから暴力を受ける心配が少なくて済みます。
――蛇足ですが、結果として、
 個人が国家政府から恩恵を受けたとしても、お礼は言っても感謝する必要などありません。政府の自己保身のためですから。
自己責任の回避とは次元が異なります。国家は、常に国民を甘えん坊、国家依存症にしておかなければならないのです。
――自律・自活力、自給自足力を奪う、とも言う。すなわち、国家は国民に自己責任を求めない。
常に、国民個人が自律性を放棄しモラルハザードの状態にある社会を設定するのです。
≡国家と国民の一心同体性 ――"死ぬときは一緒よ" ――無理心中かよ??
――これに対し、イスラム社会の国家群のように、
 国家が国民に対して十分に責任を持たず、――社会保障とかを宗教互助にまかせ責任放棄しちゃっててるし
 国民は国家政府が滅びてもアラー(他のイスラムの人々)が何とかしてくれる、と信じてる
ような体制では、そういう国家は国家間競争力が弱いのです。――そこに落ちぶれてしまった理由がある?
――汚いホッブス戦を経た国民統合を十分に経験していないからだろうか?
――部族に分かれて裏切りあう『アラビアのロレンス』観てね
――国民統合が上からなし崩し的に行われてしまったという点では、日本国も同じか。
―― 「無辜の民」、など存在しない。無知innocence自体が罪なのだ。
――国民一人一人は、国家共同体の存亡に結果責任を負う、それだけの話だ。



 実際には国家政府は常に、真の"目的"に従い、「目的」を忘れる傾向にあるのは当然です。
そこで、思想的・人海的ホッブス戦に勝残り革命を起こした人々は、近代憲法として、国家政府に権力分立、という足枷をはめたのです。
――この人々は、 甘えんぼ赤ちゃん になることを潔しとしない人々でした。 ――USなら共和党系につながる?
 結果としてできた国家機関の主要なものは、(☆は新設、他は既存のものを変容させて流用)
    ☆選挙人団,☆国民(全体を代表する議員の集会たる)議会,行政府(警察≒軍隊),裁判所
です。
 国家機関どうしの利害がゼロサム的に対立している場合は、
すくなくともどれかが国民の味方になっているはずです。
ということで、国家政府全体が真の目的に従って暴走することを防いでいます。


 さらに、近代憲法のアっと驚くカラクリ仕掛けによって、
上記のペテンが擬似的に解消されます。
○選挙権(などの参政権)の拡大、◎自由な話合いの徹底と、◎多数決による意思統一
の結果、
    国家政府 ≒ 国民個人全体
という自己同一性が近似的に導かれてしまうのです。 
この状況下では、どれくらい国民から観た「目的」を達せられたかによって、次の政府が決まります。
 ただし、こういう制度が形式的に存在したとしても、
☆それが有効に機能せず現実に自同性が確保されていなければ、上記のペテンは崩されません。



補足)
 戦争時においては、国家政府は「目的」を忘れて"目的"を追求しても大目に見られるようです。
 よって、個人としての人々にとっては、まず第一に、内戦だろうが対外戦争だろうが、戦争を防止するのが自己の利益となります。
仮に他の勢力によって政府が解散させられたとしたとしても、汚い抵抗の強い決意(エラン)が存在していれば、
その勢力に占領の実質的利益はありません。あるいはその勢力自身が人々に適合するように変質してしまいます。
――全員抹殺されても残る資源があれば別ですけどぉw ――イラクは不幸だ; ;
――『堕落論』を読んでも解るように、国体が死んでも"国民の生活"は死なないわけです。
それを知っているから、大本営は自己の目的を追求してあれだけプロパガンダを噛ましたわけです。
――「囚人のジレンマ」では、「裏切り」の選択ですね ――「非国民」とも言うw むぅ。深い。イスラム的行動か? あるいは、世界市民的行動??
――「平和とは、その場所以外の場所で戦争が起っていることである」
――「凡ての戦争は内戦である」って、どっかで聞いたね〜♪
――国家政府が先に裏切ったなら、いったん裏切り返して「教育」する、という視点も必要だなぁ ――"しっぺ返し戦略"......、ですか。
――;放漫財政して人々の役にたたないばかりか管理費をくいつぶす"不良資産"になっちゃう地方公共事業に注ぎ込むとか、選挙権の不平等とか、時代遅れの著作権制度とか?
――それが「抵抗権」かよ?


 日本の憲法改正問題はどうなるんだろ?
どこを改正したいかより先に
「改正に賛成ですか」とアンケート質問するなんて
ペテンペテンペテン......
三百代議士めらが。


 そこで、気休めにカードゲーム,カードゲーム,カードゲーム......w
と念仏を唱えてみる♪