★人類のジレンマ? ――信義則?......、は自然法ですか。

 シコーノカテーのkidoさんと、
    『人類のジレンマ』
について考えてます。
http://d.hatena.ne.jp/kido/20040523
―― 利害状況を変形させたり、第3の選択肢を探して
☆「囚人のジレンマから逃れる」 ことの重要性を指摘されてます。
 現実の世界では、ペテン師たちが複雑な物事を単純化して叩き付けてくる
    2者択一のワナ
にハマらないように気を付けなくちゃ、なのです。――;「先制攻撃か、さもなくばテロに屈するか」の類です。
 多くの場合、あなたにとって望ましいのは、2者のどちらでもありません。
たとえば、飲み屋で悪友が"ドルオークション"id:mind:20040521を仕掛けてきても、決して乗ってはいけませんよw
もし受けてしまった場合は、早めに他の「被害者」と"談合"してゲームを変形しましょう。
あるいは、主催者をくすぐって、「じょっ、冗談だってばっ; ;」と言わせてやりましょうw
――  こういう現実策が考えられるとき、外交 が単なるカードゲームに矮小化して語られてるって、遺憾だなぁ
――カードゲームが 外交 をsimulateできれば素晴らしい♪んだけどね......
――  よく考えると、上記の "ジレンマから逃れる" 考え方は、
――"自分勝手な"主権国家id:mind:20040518の「それなりの平和♪」について、極めて現実的な解決策を探る"可能性"を与えてくれています。――自然法に基づいた世界政府が出来るまで待たなくて良い♪ ――タイトル変えるか?......「国々」に。
――キーワードだけ考えてみると、
    ○実体的利益の相互依存関係の深化  ――"もちつもたれつG&T"、ってやつですよぉ♪ ......おぬしもワルよのぅw
    ――日本が中国に工業機械を輸出して、中国がアメリカに最終製品を輸出して、アメリカ国債に日本が投資する、みたいな?
    ◎適用ルールの相互主義、対称化  ――;自由貿易?
――です。
――以下よりもこっちが本筋なんだろうな〜 ――やっぱ伏線かよ! って、この下を読む気なくす〜; ――理論的にはこの下の大事です〜!!


 これに対し、現実の世界では純粋の囚人のジレンマというのはなかなか考え難い、というのは、"狩人のジレンマ?id:mind:20040523"が かなーり非現実的であることからも判ります。(爆
ただし、その亜種については無数に考えられるほどの極めて重要なテーマになってますので、
数学のようにモデル化して抽象的に理解しておくと、応用範囲が広まります♪
もちろん、実際問題として、"どうやっても逃げ切れなかった; ;"場合も多々あるでしょう。
 そこで、困難な架空の?物語に戻ると、
http://d.hatena.ne.jp/kido/20040517
―― 囚人のジレンマを複雑にしている、
    共通幻想
について指摘されています。
 実はこれこそが囚人のジレンマパラドックスにしているポイントだと思ってます。
ところがところが、たくさんの人々の間では、こういう共通幻想が、ごく普通に成立ってます。
 その極端かつ身近な例が、
    通貨
です。実のところ、いま自分が札束を抱えていたとしても、明日も誰かがそれを欲しがってくれるということについて、保証してくれる人(ないし国家)は法律上ありません。――意外?
 すなわち、通貨は "自分勝手な人々" それぞれの思惑に支持されて事実上通用しているに過ぎません。
通貨についてはまさに、
    自分は「人々が"円"を信じてる」と信じられるから、自分は"円"を信じてる。
だけなのです。 ――☆自分の眼・耳と自然科学的道具とを駆使してよく周囲を観察すれば、そう信じられるでしょう?
 このように周囲を把握しているのは自分だけではありません、他の人々も同様にそうしてます。
――あなたは他の人々よりも 観察力+論理力(≒未来の世界の予測力)に優れているのですか?
――この問いに「yes」と答える人が投機家(ギャンブラー?)です。「yes」は必ずしも正しくありませんが(爆  ――謙虚になれよ?
 こういう人々の信念を足し算してまとめると、
    ①人々は「人々が"円"を信じてる」と信じられるから、人々は"円"を信じてる。
ということになり、  ――ここまでで、「人々が"円"を信じてる」は「自己充足信念」ということ。以下、言い換えと,概念の説明。
    「人々が"円"を信じてる」≡「"円"は人々にとって交換価値がある」  ――客観的事実ふうに言い換えると、"驚き"が増すでしょw
であることから、言い換えると、
    ①人々は「"円"は人々にとって交換価値がある」と信じられるから、"円"は人々にとって交換価値がある。
ということになります。そうすると、
    ②「人々が 「"円"は人々にとって交換価値がある」 と信じる」
が現実に合致する客観的真実として成立つと、たったそれだけ(①と②)のことの論理的結論として、
         ③「"円"は人々にとって交換価値がある」
は現実に合致する客観的真実となってしまう、ということです。 ――面妖な......@@@。 ――経済学者さんって、算数は得意でも論理学は苦手そうw
③のように、ある主体に"信じられるだけで実現してしまう"怪しい信念を「自己充足信念」あるいは「不動点」と言います。id:mind:20040517
――<宗教かよッ!! ......って拝金教? /"神"は出てこないよ。"人々"しか出てこないよ。
 このように、通貨の交換価値も、怪しく危うい"mind均衡"の上に成立っていると言えるでしょう。
 こういう、通貨への信頼は、長い歴史において自然発生的に培われてきたものです。決して、誰かが通貨を発明した次の日から通用するようになったわけではありません。もちろん、大和(飛鳥)朝廷が、「"和同開珎"を使わないと処罰するぞ」と人々に強制したから人々が和同開珎の通用性を信頼するようになったのでもありません。
 もっとも、主権国家は、その勢力範囲下において、金銀宝石とか他国の通貨の使用を不便にするさまざまな政策を実行することによって、自国通貨の競争相手をモグラ叩き潰してきたわけです。――やっぱ暴力団や。id:mind:20040518


 これと似て、 自分勝手な 狩人のジレンマ?id:mind:20040523のモデルにおいても、
    ☆(終わりの見えない)繰返し
    ☆実名etcによる、相互の個体識別と、
の条件を追加設定してやると、
狩人らの共同社会の中には、遅かれ早かれ、だんだんと自然に、
    S: 約束は守られなければならない(お互いに、約束相手の信頼を裏切ってはならない) ――信義誠実の原則、信義則
というルールが成立し、共同社会のメンバーたる個人に、自覚され、自発的に守られるようになってきます。
――http://mrmind.hp.infoseek.co.jp/mindwrld/singR11.txtの最後の方を参照
 Sを強制する法律が実際に制定されてもされなくても、そうなります。 ――;自動車道路の左側(地域により右側)通行ルールってのも自然法の1つか。
――ちなみに、    条約W: (条約の)合意は守られなければならない
――という条約がある。この条約Wは、(他の条約をとやかく言う前に)自分自身を守ることを強制できるのか(笑
――「私はウソはつきません」と言う政治家の言葉と同じだね(爆
 ☆ Sは、人々の社会である限り理論的に当然に、時代,場所,文化をのりこえて、普遍的に成立つ、"人類普遍の文明的ルール"なのです!!!
―― 『自然法』? ――法律の背後にある実体的社会規範、とも言う。
――倫理・道徳などという単なる判断基準じゃなくて、現実に大部分の人々に順守されているルールだよ。他から強制されなくても自発的に。
  ――あまりにも「当たり前」すぎるが故に、必ずしも"意識的"にではなく"しぜーん"に順守されている、ってのが微妙ーなところだね。
―― ただし、人々の歴史の実験の積重ねと、その評価によって、刻々と自在に変化していくんだ。人々の選択(;立法とか戦争とか)の結果を観てね。――人々の1つの秩序は、約束によって始まり、闘いによって終わる。
  ――「汚い戦争」とは、力によって、既存のルールの何を壊してでも、新しいルールを打立てようとする試みなのだ。  ――自然法を発見できない限りたいてい失敗するけどねw
――でもその中心には、決して変化しない不動の本質部分がある。  ;自分の社会共同体の他の構成員の活動を永久停止させる(殺人,死刑?とも言う)のはイケナイとかね。
――「普遍の法は不変なり Law of Universe is Unchangeable」(それ以外のものは一定の法則に従って 無常 に移り変わってゆく)
――こういう仕組みが大上老君の言うところの『道』なのかもしれないねー♪  ――無為自然?


ペテン師は、だんだんと相手にされなくなり仲間はずれにされ衰え少数派になってしまいます。――永田町あたりではウソを言っても責任を問われないことが多いようですが......。――おっと、ウソは責任から逃れるために用いる方便だったっけ。。。
 法律は、現実に例外的にSが破られた場合に、被害者の請求を待って、勢力範囲下の"裏切り者"に対し、
    強制的にSを実現させたり,その財産から損害を賠償させたり
することによって、裏切りへの誘惑incentiveを低め、Sへの自発的選択を促進しているだけです。
―― 国民国家が発明されてから、まだ200年くらいしか経過していません。
――他方、通貨が発明されてから、おそらく2000年以上は経過しています。
――<国民国家どうしが戦争を行ってはイケナイというのは、自然法ではない、のでしょうか?
――    条約w: 国家間の戦争は違法とする
――が大国に拒否されている間は戦争は適法なのでしょうか?
  ――強い者には敵わない、と信じていれば実際にもそうなってしまうのでしょうか?
  ――正義は勝つ、と信じていれば実際にもそうなるのでしょうか?  ――「正義」って何だよッ!!
――答えはもうご自分で見つけられますよ......、ね?
―― 選挙権の例もあった。http://www2u.biglobe.ne.jp/~azma/iori/column2/cols047.html
――"投機家"を自認する人々は、投票すべきでは?? 一行ほど触れられてはいるけど。
――棄権が意味を持つのは、選挙制度の不公正(;不平等)とか、候補者調整とか政党間の談合などの裏切り に対する不服を表明する場合です。

  • 自分が「人々がSを信じてる」と信じられれば、自分はSを信じる。 ――"ペテン師"とレッテル貼られて"村八分"になる"ソン"を被りたくないもんね
  • 周囲を観察すれば、「人々がSを信じてる」は真実だと信じられる。――これが危うくなることがモラルハザードだ。;年金制度とか,国債乱発とか。
    • したがって、自分はSを信じる。

それだけの話です。あとは、Sに従って、実際に約束を果たすだけです。
――<「狩人な人々がSを信じてる」も、狩人な人々にとっての"自己充足信念"なのかなぁ? 計算してみて!
―― 「相手が約束を破りそう」に観えるから......自分から先に破る、、ていうのは、キタの某国との交渉を観てると、どうなんだろと思いますけど("約束(は守らなきゃ)温度"が下がりますよねぇ)  ――そう言う相手と判っているなら初めから約束なんてしない方がマシ。


★ しかし、何らかの事情で、モラルハザードになってみんながパニックることもありますよね。
――人々が「何が起るか判らない」と思っていれば、実際にも、何が起るか予測不可能になるのでしょうか?
ルーブル危機、なんてのもありましたし......。
――そうすると、絶対優越の"裏切り戦略"を採るしかなくなるのでしょうか?
――国家間の"危機";キューバ危機 とかって、常態ではなく忘れたころにならないと発生しないから"危機"なんですよね。
 そういうわけで、極限状況である、
    "1回限りの囚人のジレンマ"
について深〜く考えておくことも重要でしょう。
<2人の間の1回限りの囚人のジレンマにおいても、――"狩人のジレンマ?id:mind:20040523"
    k: UよりKを選択した方が「自分」にとってトクである。  ――「自分」には、信念の主体(A,B,etc)の名が入ります。
という共通信念は成立するのか?
    Aは、「(Aと)Bがkを信じてる」と信じられるから、kを信じられる
    Bは、「(Bと)Aがkを信じてる」と信じられるから、kを信じられる
でしょうか。――複雑ですねぇ@@@

......
    自分(相手も)は、相手(自分)の考えとは独立無関係に自由に考えて選択・決定できる
と思ってると、何か疑い深くなってきますねぇ......。w
――自由意思,自己決定とか、自己責任の問題なのか? ――やはり西欧文明人の方が「自己厨」で裏切りやすいのか?


 反対に、
    人間は、DATAと思考パターンとによって結論を導き出すに過ぎない
と考えていくと、同じDATAを共有する同じ思考パターンの人間どうしの間ではkが成立し得るような気がしてきますねぇ。w
――とくに友達とか、日本人とか......の間では。――アリャッ、コレって......、「大和魂」、かよ???


......2つの考え方は......、両立しない?? 統合可能???
――おっと、パラドックス?かよ!!    (――"自己充足信念"と関係あんのかなぁw、ねぇねぇ??)
――そういうときは、ジャン,ケン,ポンだぁ!!!id:mind:20040520

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    自分勝手な人々に対する信頼
って、こういうことなのかなぁ?
http://blog.japan.cnet.com/umeda/archives/001238.html
私はもちろん「PC世代」ですが。MZ弄ってましたし。