当落線上のジレンマ?......、って戦略的投票ですか。

id:mind:20040615から、選挙つながり。
 TV(どっちの料理ショー)を眺めてたら、心のもやもやに触れられて思い浮かんだのだが......、真実のところ、みんなが
    「自分は(比べてみれば)タイ カレーが食べたい」
のに?、非主流派に転落して、
    「何にも食べられないのはヤ(食わしてもらえるならどれでもイイ)」  ――これも「自分勝手」なのかいな?
だからその結果として、みんなが、
    「自分は夏野菜カレーを選ぶ」
などということになってしまう、悲劇のmind(思惑)均衡なんてものは有り得るだろうか?
――もしあるとしたら、衝撃のmind均衡というのもあるんでしょうねw
 もし こういうことが実際にしばしば起っているとするならば、かなり不毛だ。
; 本当はみんなパ リーグを愛しているのに?、名前を売るのはイケナイことだから?
――球団命名権売却が承認されてれば、あんな大騒動にはならなかったよね〜。とりあえず、パが解散消滅しなくてよかった♪
――「巨人・若貴自民党」の時代はまだ続くのかな?
; 本当はみんな平和が好きなのに?、非国民にはなりたくないから?
 ところで、(本当は)
    「タイ カレーの方が美味しいんだってば」
とみんなを説得する、という人が居たが、mind均衡が強固に固まっている場合に、
<どれくらいの労力がかかるのだろうか。  ―― communication costって実は甚大なんだ
<一定の労力を費やしたとして、それに見合う割合の効果はあるもんか?
――だから雑多な人々の自分勝手に任せる表現の自由って大切なんだよね。予測不能のカオスになっちゃうけど。


    〜閑話(本話?)休題〜


◆投票マニュアル?
 マニュアルのない行動を探す方が難しいような現代日本社会だが、
こと選挙での投票に関しては、そんなものは存在しないようである。  ――あったら教えてね♪
 義務教育でも習わない。
    よ〜く 考えよ〜♪
って諭されるだけだった。大人になってからは、
    (考えなくてもいいから!?) とにかくっ!! 投票しましょうっっ!!!
って、自治省?の片棒かつがされてるだけみたい......。


 だけど、何か選ぶにしても、自分の行動の"合理的理由"を人に説明できないようでは、なんだか落ち着かない。
特定の中間団体への帰属意識があるならば別だが、多数の普通の人々は、自分の選択に確信など持てないのではないか?
どれも"帯に短したすきに長し"ではないか?
――とっくに諦めてるけどね、って"自分だけの代弁者"を見つけ出す希望を持っている人もいるのかな?
 そうと決まれば?、とりあえず、現行制度での選択肢としては、

    • 投票しない(不適切にも?「棄権」と呼ばれる)(投票率低下)
    • 無効票を投じる
    • 誰か,どこかの党に有効に投票する

ぐらいしかないので、"合理的投票行動"のマニュアル化を考えてみましょう♪
1回くらい考えとけば、不毛な逡巡とか罪悪感を繰返さずに済むしね。


{投票するかしないか、よく考えるw。「棄権」も全うな権利行使の一形態 ――名辞矛盾かよ
仮定:   ◎投票率には政治的意味がある。
<議会制民主主義を支持するか
Y /N →投票しない    ―― 「テロリスト」かな?

<○候補者,○政党間の、談合 ;候補者調整 etcによって、「△選挙民の利益が害された」と判断するか
;多選首長,与野党全党の相乗り(翼賛政治かよ)とか、「選挙民の説得合戦を通じて最適な候補を発見しよう」、という意志がない選挙って、よくありますよ。選挙民を愚弄して。
―― 「次回に、他の候補が立候補してくれば、あんがい勝てるかも」ってサインになるよ。
N /Y →投票しない    <自分らの一票の実質的価値が低すぎる →投票しないと、結果的に一票の価値が上がる。。。 ―― 一票の実質的価値が同一になる方向に棄権が生じて均衡する、なんて穿った仮説だなーw

<無効票は自己満足で意味がない、たぶん。 ;白票の集計結果は発表されないんでしたよね、たしか?

<「自分には判断能力がない」と判断できる(ホントかよ?)ので投票しない(文字通りの棄権a)
    →「自分はきっと自分の首を絞めちゃうよー。産まれてからずっと間違いばっかしてたし。死ぬまで誰かさんに言われるままに歯車として生きて行きたいの。」
    ⇒「自分には判断能力がある」と誤信しているかも知れない投票者たちに無条件委任する結果になる。
    ――しかもそいつらは、国民全体のためではなく、自分のためだけに投票するかも知れない。
―― 自分                             を信じるか、
――「自分は信じられる」と信じてる人々 が貴方のために何かしてくれる と信じるかだな。

「まあ、政策は判断できなかったとしても、信用できる人(政治家)かどうかぐらいなら判断できるか。」
――そのための間接民主制だものね

<「投票所に行くのがめんどくさい」ので投票しない(文字通りの棄権b)
        ――ネット投票制度は検討すべき。――とくに海外在住国民

「マツリごと、踊るアホウに観るアホウ、同じアホなら〜?」


        ――けっきょく、「投票しない」という行動(意思表示)には、
        上記のようなさまざまな解釈の可能性があり、疑義を巻き起こす。。。
        ――だからといって、よく考えない無責任な投票が増えるのは、
            一利(国民統合)あるけど百害(国家迷走)あり。



(どこかに有効投票。そのためには)
{順位観察、票読み
仮定:

    • ◎得票数よりも、当落にこそ決定的な政治的意味がある(死票は凡て無駄死に)、という共通認識

当落線: 次点候補の得票数
死票: 当選者の当落線超過の票数、落選者の(当落線以下の)凡ての票数
 →当選者への投票は、生票の分が生じ、これが差引かれて死票が少なくなる。
 ⇒当選者への1票は、(生票 : 死票)に割合的に分割されるので、◎1票の有効活用 に有利。とくに、最下位当選候補への投票が一番有利。

    • 他の人の投票行動は、「ある程度」は予測可能
    • 自分が最後に投票する(自分の投票行動は、他の人には影響しない)

 ――あんたは"投機家"かよ。"後出し"はルール違反じゃなかったっけ?
 ――"単純合理的"な臭いがぷんぷんしますね(自爆


<当落線上下の候補なるべく最小2人を調査予測


下記を併行
<自分の心を調査して、(その2人を比較するためのad hocな)選好基準を決定。
<その基準に従って、その2人を比較検討。

  • ; 自分の社会的身分identity(帰属集団)は?

;年齢 学歴 職業 宗教 人種 階層 所属団体 地域 都市

  • ; 自分の政治的立場は?

http://www.self-gov.org/quiz.html

  • ; 「人を選ぶ」?       ――信用問題?
  • ; 「政策(公約)を選ぶ」? ――信頼問題?
  • ; 過去を評価する? 将来に期待する?

――3人以上を比較しようとして、ad hocな基準を持出すと、chaoticなジャンケン循環(非推移性の罠)に陥っちゃうかもよw



その2人のうちの比較選好候補に投票vote!!!


{蓋を開ける、反省 ――これぐらいが選挙ゲームの面白いところだよね。参加することに面白さがあるのかな? って、ジャンケンじゃん。

  • ○ 当落線より上の候補に選好投票した場合
    • → 当選 ―― 予測通り。1票差ならオイシイよね。他人の力は借りません、て?  
    • ↓ 落選 ―― 予測外れ? ただ、「自分と同じ考えを持っている人々」が裏切ったせいにして予測外れの言い訳にできるw

 〜〜〜〜〜〜〜〜(当落線)〜〜〜〜〜〜〜〜

  • ○ 当落線より下の候補に選好投票した場合
    • ↑ 当選 ―― 予測外れ? でも、「自分と同じ考えを持っている人々」と協力し合って予測を覆すことができたことに喜びを見いだせるw。
    • → 落選 ―― 予測通り。1票差ならオシイよね。他人の力はアテにしてなかった? けど悔しい?


★ 戦略的投票
: 自分の真の選好を、率直に表現するのではなく、間接的に実現する結果をもたらすように期待する投票行動のこと。たぶん。

http://www.geocities.com/hikachu/2BAModeler.html
http://www.geocities.com/hikachu/
によると、
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ベイジアンナッシュ均衡を求めることができます.どんな風になったかと言うと,
 (1)当選者達はみな同数の票を取る.
 (2)落選者達はみなゼロ票かもしくは次点者と同数の票を取る.
という結果が出ました.これは結構驚くべき結果です.我々の感覚では
 第一位は最高得票,第二位はもう少し少ない...
と全員に差が付くはずですが,理論ではそうならないわけですから.
 (1)によれば当選者達はみな同数得票しますが,これは,「手段的な投票者」が「私のイチ押しの候補はもう当選間違いないから
二番目に好きな人にいれよーっと」と戦略的に投票するためです.本来なら存在するはずの票の上積みが他の当落線上の候補に
流れ,その結果当選者の間で票が「均(なら)され」て同数(!)になるわけです.
 (2)によれば,次点(M+1番目)以外の落選者達はみな,ゼロ票(Duvergerの世界)かもしくは次点者と同数の票(Non-Duverger
の世界)を取ります.これは,「手段的な投票者」が「私のイチ押しの候補はもう落選間違いないから当選しそうな好きな人にいれよ
ーっと」と戦略的に投票するためです.つまり,強すぎる(leading)候補者に入れても弱すぎる(trailing)候補者に入れても票が無駄に
なるから,当落線上の(marginal)候補者に票が流れるわけです.戦略的投票は恐い.血も涙もない.
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――候補者群は、3つのグループに分かれるってことか。(当選者群,次点群,0点群)
  ――次点ラインが分水嶺ということね。
――どのような理論条件・理論過程でこうなるのか、勉強不足です; ;
http://www.f.waseda.jp/kkuri/envecon/99_7.htm



/戦略的投票の弱点?
http://sp.mt.tama.hosei.ac.jp/users/igajin/senkyo1.htm
――でも、1有権者からみると、そうするほかに対応策はないですよね

; 「自分は一番タイ カレーが食べたい」のに、
「その実現可能性は低い」(誤信?)から、「夏野菜カレーで我慢しとくか」、ってことなのだろうか!?
これもmind均衡、危うい危うい。誰も腹のうちをアかさぬww
; 「アナウンスメント効果」とか「アノ圧力団体が勝ち馬に載った」「国民が穏健なバランス感覚を発揮」とか呼ばれるものもmind均衡の仲間か。


―― 限界以上に多過ぎる人々が「自分は他人より将来を良く見通せる(最後に投票できる)」と考えて行動してしまう、というのが、戦略的投票が妥当となる条件を崩してしまう;
; 通貨とか株価とかが、理論的にスッキリとしない不穏な値動きをするのも、このせいなんだろな。


→ フランスのように、
    投票総数の過半数を得た候補が居ない場合は、2度目の選挙を1,2位だけで行う(決選選挙)
ってのがmind均衡をなるべく排除する安全な方法なんでしょうね。
――参議院の選挙区選挙の複数定数区では、"戦略的投票マニュアル"はお役立ち。危険ではあるけどw
――衆議院小選挙区制で2大政党状況だと、少し決戦選挙制に近いけど、比例区との重複立候補で複雑な感じ。


 それでも冒頭の事変が起るとしたら、悲劇的喜劇というとこかなー。
―― さて今回は、どうなることやら?





―― 戦略的投票マニュアルによれば、数分で自分にとって後悔のない決断ができて、非常によろしいのですが、
    数年前に自分がどの候補に投票したのか、すっかり忘れてしまう(dryで想い入れが全くない)
というのは問題ですね(爆


――revised 2005.9.02 
 日本の将来を託すに足る「小泉新生自民党」は成立するのかな?